【試合評】インターハイ県予選、対大宮東高戦

高校総体(インターハイ)サッカー大会埼玉県予選が6月10日(土)から始まった。
関東大会県予選でベスト4に入った西高はシードされ、本日11日(日)の2回戦から登場した。西高は、11日の10時30分から越生町の武蔵越生高グランドで、大宮東高と対戦し延長戦の末、4対3(1対0、2対3、0対0、1対0)で勝利した。西高は、6月17日(土)に行われる3回戦へ駒を進めた。

試合は、大宮東高選手の高校生とは思えない超ロングスロー攻撃から、東高が決定的なチャンスをつかんだ。東高のシュートがバーに当たって跳ね返り、西高は危うく命拾いをする。その後、西高も盛り返し20分の給水タイムを迎える。前半30分、今度は西高がカウンター攻撃からチャンスをつかみ、これを西高FWがきっちり決めて1点先行する。この間、西高はリーグ戦では3戦連続して相手に先取点を許していただけに、前半の西高は守備を強く意識しており、それが上手くいっていた。

後半は開始早々に、西高が2つチャンスをつかむも決められない。チャンスを逃すと相手にチャンスが生まれる。後半15分、東高の超ロングスロー攻撃から、西高はついに同点にされてしまう。だがその3分後、西高がCKから2点目を決め、東高を引き離す。その2分後には、東高のサイドを攻略し西高が3点目を決め、その直後に給水タイムを迎える。西高はいい時間に追加点を取り、楽に試合を運べると思ったのか、給水タイムの後は、一転して東高のシンプルな縦への攻撃に押され始めてしまう。後半30分、西高は守りの連携にミスが出て東高にカウンター攻撃から1点返されてしまう。こなるとイケイケの東高に対し、逃げ切りを図りたい西高となり、西高は選手の気持ちが消極的になってしまった。後半のロスタイム、ハーフェーラインより少し西高エンドに入ったところで、西高DFが東高ボールを大きくクリアーして置けばいいところ、真ん中にいる味方MFにヘッドでパスをしようとし、これが東高に渡ってしまい、西高はカウンター攻撃から再び同点弾を浴びてしまう。

試合は前後半10分ずつの延長戦に突入した。延長に入り西高は選手の気持ちが変わったのか、より攻撃的になり大宮東高のサイドを攻略し何度もチャンスをつかむが、これを決めきれず延長前半が終わる。延長後半も何度かチャンスを得るが得点できず、PK戦も見えてきた延長後半7分、東高が攻撃に出ようとしたところで西高MFがボールを奪いこれを西高FWへ短くパスすると、西高FWが狙いすましたシュートをサイドネットへ突き刺し、これが決勝点となり西高が3回戦へ進出した。

11日の2回戦は、本来であれば西高が3対1と勝ち越したところで試合を落ち着け、そのままのスコアーで終わらせるべきであった。しかし、大宮東高の勝負を諦めない強い気持ちに押されて、西高選手の意識が受け身になってしまった。特に2点目を取られてからは、それが弱気なプレーにつながってしまい、最後は延長戦にまでもつれる原因となってしまった。ただ前回の関東大会予選も1回戦では大苦戦し、その後、チームを立て直してベスト4まで進むことができた。インターハイ予選も、本日の大宮東高戦を教訓にして、勝利への強い気持ちを持って、これから一戦一戦戦って欲しいものである。

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